別府と湯布院

別府温泉と湯布院!泊まるならどっち?特徴と違い、おすすめのモデルコース

金鱗湖の朝霧

おのっち

こんにちは。別府温泉と湯布院のコンシェルジュ、おのっちです。

九州旅行を計画中のみなさん、大分県が誇る二大温泉地、「別府と湯布院のどちらに泊まるか?」って迷っていませんか?

答えを言います!どっちも行ってください!

せっかくの旅行ですから、自分たちの旅のスタイルにぴったり合った場所で、最高の思い出を作りたいと願うのは当然のことですよね。

雑誌やネットで見ていると、どちらも魅力的に見えてしまって「選べない!」なんて贅沢な悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

ポイント

実はこの2つの温泉地、地図上ではお隣同士に位置していながら、街の雰囲気、楽しみ方、そして流れている時間の速度までもが驚くほど違うんです。

「温泉」というキーワードは同じでも、中身は全く別のエンターテインメントだと思っていただいた方がいいかもしれません。

この記事では、別府に住む私たちが、ガイドブックには載っていないような細かいニュアンスまで含めて、両者の違いを徹底的に比較・解説します。

これを読めば、今のあなたが求めている旅がどちらにあるのか、あるいは両方行くべきなのかが明確になるはずです。

  • 別府温泉と湯布院それぞれの特徴とおすすめの旅行スタイル
  • 【重要】40代・50代の人生をリセットするならどちらが最適か
  • カップル、子連れ、女子旅など、目的別の最適な選び方
  • 両方の温泉地を効率よく巡るための移動手段と所要時間

別府温泉と湯布院は泊まるならどっち?徹底比較

まずは、それぞれの温泉地が持つ独自の魅力や雰囲気の違いについて、詳しく掘り下げていきましょう。

単なる「観光地」としての比較だけでなく、実際に現地に立った時に肌で感じる空気感の違いを知れば、今の気分にぴったりなのがどちらなのか、きっと見えてくるはずですよ。

別府温泉と湯布院はおすすめは?動の別府 vs 静の湯布院

ポイント

結論から言うと、「賑やかに観光を楽しみたいなら別府、静かにおこもりステイを楽しむなら湯布院」という選び方が基本になります。

この2つの温泉地は「動」と「静」の対照的な魅力を持っているんです。

まず、別府温泉ですが、ここはまさに「温泉のテーマパーク」のような街です。

街のあちこちから白い湯けむりが立ち上るダイナミックな景観は、日本中どこを探しても別府でしか見られない絶景です。

実際に、環境省が公表しているデータを見ても、別府市の源泉数と湧出量は日本一を誇っており、その圧倒的な湯量は世界でも屈指の規模なんです。

(出典:環境省『温泉利用状況』

別府の面白さは、ただお湯に浸かるだけではない点にあります。

青や赤に染まる不思議な源泉を見て回る「地獄めぐり」をはじめ、海岸で波音を聞きながら温まる「砂湯」、温泉の蒸気で蒸される「鉄輪むし湯」など、五感を使ったアクティブな体験が目白押しです。

また、街中には昭和レトロな路地裏や、地元の人で賑わう共同浴場、活気ある商店街が広がっており、散策しているだけでエネルギーをもらえるような場所です。

「せっかく来たんだから、あちこち見て回りたい!」「いろんな体験をしてみたい!」という好奇心旺盛な方には、間違いなく別府がフィットするでしょう。

ポイント

一方で、湯布院(由布院)温泉は、由布岳の麓に広がるのどかな田園風景と、洗練されたショップが見事に調和した「大人のリゾート地」です。

別府のようなネオン輝く歓楽街や高層ビルはなく、建物には厳しい高さ制限が設けられているため、空が広く感じられます。

おしゃれなカフェ、テラス席のあるレストラン、現代アートの美術館、手仕事のギャラリーなどが点在し、街全体がまるで一つの美術館のようなアートな雰囲気を醸し出しています。

湯布院での過ごし方は、「何もしない贅沢」を知ることです。

多くの宿が「離れ」形式や客室露天風呂を備えており、プライベートな空間を大切にしています。

お土産ストリートである「湯の坪街道」を散策した後は、早めに宿に入って、鳥のさえずりや風の音を聞きながら温泉に浸かる。

そんな、日常の喧騒を忘れて心をリセットするような旅には、湯布院が最適です。

賑やかさよりも静けさを、観光よりも滞在の質を重視する方におすすめですね。

ざっくり比較まとめ

  • 別府:観光重視、アクティブ派、家族・グループ旅行、リーズナブルな宿から大型リゾートまで選択肢が豊富
  • 湯布院:滞在重視、リラックス派、カップル・女子旅、隠れ家宿で過ごすちょっと贅沢な大人の旅

【人生をリセットしたいなら?】別府の「湯治」と湯布院の「リトリート」

特に40代、50代で心身の疲れを根本から取り除きたいと考えている方にとって、この2つの温泉地は全く異なるアプローチを提供します。

別府の湯治(リセット)

別府は古来より伝わる「湯治」の文化が根付いており、多種多様な泉質の効能を利用して体質の改善やデトックスを目的とします。

地獄の強烈なエネルギーは、心の澱みや、体の老廃物を物理的に「燃やし尽くす」イメージ。

数日間の滞在を通じて、心身を根本から作り直したいと願う方に最適です。

湯布院のリトリート(癒し)

由布岳の雄大な自然に抱かれ、心を静めるための滞在に適しています。

洗練された宿で美食を楽しみ、静かに温泉に入ることで、一時的なストレスを和らげるのに優れています。

いわば、「心の栄養補給」です。

目的 最適な温泉地 期待できる効果
ストレス緩和・心の休息 湯布院 優雅な環境で気分転換し、心を穏やかにする
体質改善・デトックス **別府** 泉質の力で老廃物を排出し、疲労を根本からリセットする

\人生の疲れをリセットしたい方へ/

別府でのデトックス湯治に特化した、泉質別の具体的な方法や宿の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

別府と湯布院の他、黒川温泉も気になる!比較でわかるアクセスと体験の違い

九州の温泉旅行を計画していると、大分県のお隣、熊本県にある「黒川温泉」も候補に挙がってきて、「結局どこが一番いいの?」と迷ってしまうことがありますよね。

黒川温泉も全国的にファンが多い素晴らしい温泉地ですが、別府や湯布院とはエリアの性格やアクセス面で少し異なります。

黒川温泉の最大の特徴は、山深い渓谷にある「統一された美しさ」と「秘湯感」です。

街全体が一つの旅館のようにデザインされており、派手な看板やネオンを徹底的に排除した、昔ながらの日本の原風景がそこにあります。

ここでの楽しみ方は、名物の「入湯手形」を使って、各旅館の自慢の露天風呂をハシゴすること。

自然に囲まれた環境で、川のせせらぎを聞きながら湯浴みを楽しむスタイルは、温泉好きにはたまりません。

しかし、黒川温泉は「アクセスの難易度」と「周辺観光の少なさ」という点には注意が必要です。

最寄りの駅や高速インターからは少し距離があり、山道をバスや車で移動する必要があります。

また、温泉街自体はコンパクトで、飲食店や観光スポットの数は別府や湯布院に比べると限られています。

「温泉以外にやることはある?」と聞かれると、基本的には「温泉と自然を楽しむ場所」と答えるのが正解です。

もしあなたが「アクセスの良さ」や「観光・グルメ・買い物のバリエーション」を重視するなら、空港や駅からの移動がスムーズで、お互いの距離も近い別府と湯布院の2箇所を巡るプランが圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。

別府で遊んで、湯布院で癒やされる、といったメリハリのある旅が簡単に実現できるからです。

一方で、「今回は観光はしなくていい。

とにかく静かな山奥で、極上の温泉だけに没頭したい」というストイックな温泉旅を求めているなら、黒川温泉を選ぶのがベストでしょう。

子連れなら湯布院と別府どっち?ファミリー旅行の最適解

小さなお子様連れでの家族旅行となると、「子供が飽きずに楽しめるか」「移動は楽か」「食事や設備の心配はないか」といった点が気になりますよね。

その視点で比較すると、個人的には**断然「別府」をおすすめします。

理由はシンプルで、別府周辺には子供が一日中遊べる大型レジャー施設が驚くほど充実しているからです。

参考

例えば、自家用車やジャングルバスで野生動物に大接近できる「九州自然動物公園アフリカンサファリ」、イルカやセイウチのショーが人気の水族館「うみたまご」、そしてレトロな遊園地「別府ラクテンチ」などがあります。野生のサルを間近で見られる「高崎山自然動物園」も子供たちには大人気です。

また、宿泊施設に関しても別府はファミリーフレンドリーです。

代表的な「杉乃井ホテル」のように、巨大な温水プール(アクアビート)やボウリング場、ゲームセンター、そして子供が喜ぶメニューが豊富なバイキングレストランを備えたエンタメ系ホテルが多く存在します。

ホテルの中だけで遊びが完結できるので、移動の負担を減らしたいパパママにとっても非常にありがたい環境なんですよ。

一方、湯布院はどちらかというと「大人のための街」という側面が強いです。

メインストリートは平日でも観光客で混雑しており、歩道が狭い場所も多いため、ベビーカーでの移動には少し苦労するかもしれません。

また、湯布院の魅力である「静かな隠れ家宿」の中には、小学生以下のお子様の宿泊をお断りしているアダルトオンリーの宿もあります。

もちろん、湯布院にも人力車に乗ったり、「湯布院フローラルヴィレッジ」で動物と触れ合ったりと楽しめる場所はありますが、「子供を飽きさせない」「親も気兼ねなく過ごせる」という視点なら、圧倒的に別府に軍配が上がります。

別府温泉か湯布院に泊まるなら?「夜の過ごし方」で決める

宿泊先をどちらにするか迷っているなら、「夕食後の夜の時間をどう過ごしたいか」をイメージして決めるのが良いかなと思います。

夜の過ごし方が、この2つの街では対照的なんです。

別府に泊まるなら、ぜひ「夜の街に繰り出す楽しみ」を味わってください。

別府駅周辺や北浜エリアには多くの飲食店がひしめき合っており、地元の居酒屋で名物の「とり天」や「りゅうきゅう」、新鮮な「関アジ・関サバ」を肴にお酒を楽しむことができます。

歴史ある「竹瓦温泉」周辺の路地裏を散策すれば、昭和の風情が色濃く残るディープな別府の夜を感じられるでしょう。

また、宿の選択肢も、キッチン付きの素泊まり宿やゲストハウスから、一泊数万円の高級旅館まで本当に幅広いので、予算や目的に合わせた柔軟なプランが組みやすいのもメリットです。

逆に湯布院に泊まるなら、「宿から一歩も出ないという贅沢」を徹底的に味わってほしいですね。

湯布院の夜はお店が閉まるのが早く、街全体が静寂に包まれます。

その分、多くの旅館が「おこもりステイ」を前提としたサービスを提供しており、地元の食材(豊後牛や地野菜)をふんだんに使った豪華な会席料理や、誰にも邪魔されない部屋食プランが充実しています。

食後は、虫の声や風の音を聞きながらお部屋の露天風呂で月や星を眺める…なんて過ごし方が最高に贅沢です。

人気のお宿は部屋数が少ないことが多いので、気に入った宿があれば早めの予約が必須ですよ!

おのっち

おのっちのワンポイント

欲張りな人は、別府に泊まって夜までアクティブに遊び、翌日の朝から移動してランチとカフェタイムを湯布院で優雅に過ごす、というパターンも人気ですよ。これなら両方の「いいとこ取り」ができます。

 

湯布院に行くなら何月がベスト?幻想的な「朝霧」を狙うなら

金鱗湖の朝霧

四季折々の表情を持つ湯布院ですが、その美しさが最も際立つベストシーズンを一つ挙げるとすれば、それは「晩秋から冬にかけて(10月下旬〜1月頃)」です。

この時期を強くおすすめする最大の理由は、湯布院を代表する絶景、「金鱗湖(きんりんこ)の朝霧」が見られる確率がグンと上がるからです。

金鱗湖は温泉が流れ込んでいるため水温が高く、冬の冷え込んだ早朝には、その温度差によって湖面から湯気が立ち上ります。

その湯気が周囲の霧と混じり合い、湖全体が幻想的な白いベールに包まれる光景は、言葉を失うほどの美しさです。

早起きして、凛とした冷たい空気の中で見るこの景色は、一生の思い出になるはずです。

また、盆地である湯布院は寒暖差が激しいため、紅葉の色づきが非常に鮮やかであることでも知られています。

由布岳が赤や黄色に染まる秋の景色は、ただ眺めているだけで心が洗われます。新緑が美しい5月〜6月も爽やかでおすすめですが、やはり「湯布院らしい幻想的な風景」を求めるなら秋冬がベストでしょう。

ただし、冬の湯布院は盆地特有の底冷えがあります。

気象庁のデータを見ても、1月や2月の最低気温は氷点下になることが珍しくありません。

散策を楽しむためにも、コートやマフラー、手袋などの防寒対策はしっかりとしてお出かけくださいね。

別府温泉と湯布院の食べ歩きグルメ比較

旅の楽しみといえば、その土地ならではの美味しいものを食べる「グルメ」ですよね。

ここでは、現地で気軽に楽しめる「食べ歩き」に注目して、両エリアの特徴を比較してみます。

別府の食べ歩きの主役は、なんといっても温泉地ならではの「蒸し物」です。

鉄輪(かんなわ)温泉エリアにある「地獄蒸し工房」周辺では、高温の温泉蒸気で一気に蒸し上げた「地獄蒸しプリン」や「温泉たまご」、「豚まん」などが大人気。

温泉の成分がほんのりと食材に移り、旨味が凝縮された素朴で温かい味わいが特徴です。

また、別府駅周辺では、揚げたての「とり天」をテイクアウトできるお店や、別府発祥の「別府冷麺」のお店も多く、B級グルメの宝庫と言えます。

対する湯布院の食べ歩きは、ズバリ「スイーツ天国」です!メインストリートの「湯の坪街道」を歩けば、行列のできるスイーツショップやカフェがずらりと並んでいます。

濃厚なチーズがとろける「由布院ミルヒのケーゼクーヘン(チーズケーキ)」や、サクサクの衣がたまらない「金賞コロッケ」、地元産の抹茶を使った「抹茶ジェラート」など、見た目もおしゃれで写真映えするフードがたくさんあります。

片手で持てるサイズ感のグルメが多いので、美しい街並みを眺めながらの散策のお供には困りませんよ。

項目 別府温泉:活気あるB級グルメ 湯布院温泉:洗練されたスイーツ
名物グルメ とり天、別府冷麺、地獄蒸し料理、りゅうきゅう 豊後牛まぶし、ロールケーキ、地鶏そば、カフェ飯
食べ歩き 地獄蒸しプリン、温泉卵、豚まん、唐揚げ チーズケーキ、金賞コロッケ、ジェラート、カヌレ

🚗 別府温泉と湯布院の移動と観光モデルコース

ここからは、実際に旅行を計画する際に最も気になる「移動手段」と「具体的な周り方」について解説します。

「別府と湯布院、両方行きたいけど遠いのかな?」と心配する必要はありません。

実はこの2箇所、セットで回らないと損をしてしまうくらい近い距離にあるんですよ。

別府温泉と湯布院は近いですか?移動距離と所要時間

はい、自信を持って答えます。とっても近いです!

ポイント

地図で見ると、鶴見岳や由布岳といった山々を一つ挟んだお隣同士という位置関係で、感覚的には「同じ観光圏内」と言ってもいいくらいです。

東京で言えば新宿と渋谷、大阪で言えば梅田と難波…とまでは言いませんが、車でサクッと移動できる距離感なんです。

実際に、九州旅行に来るほとんどの方が、この2つの温泉地をセットで訪れています。

おのっち
「別府か湯布院か」で迷ってどちらかを諦める必要はなく、日程さえ許せば「どっちも行く」が正解であり、最も満足度の高いプランになります。

湯布院と別府の距離は何キロ?

もう少し具体的に数字で見てみましょう。

別府の中心部から湯布院の中心部までの直線距離は、約10kmほどしか離れていません。

しかし、間には標高1,000m級の山々がそびえ立っているため、実際の移動ルートとなる道路(県道11号線「やまなみハイウェイ」や国道など)を使うと、約20km〜25km程度の道のりになります。

「山越え」と聞くと大変そうに聞こえるかもしれませんが、心配は無用です。

この移動ルート、特に「やまなみハイウェイ」周辺の景色が本当に最高なんです!

春は鮮やかな緑、秋はススキの草原や紅葉、冬は雪化粧した山々と、四季折々の絶景の中をドライブしながら移動できるので、単なる移動時間ではなく、それ自体が素晴らしい「観光タイム」になりますよ。

別府から湯布院までの時間は?

移動手段にもよりますが、おおよそ40分〜1時間程度を見ておけば到着します。

意外とあっという間ですよね。

  • 車(レンタカー): 約40分〜50分(一般道利用でも信号が少なくスムーズです。高速道路を使う必要はほとんどありません)
  • 路線バス(亀の井バス): 約50分〜1時間(別府駅西口から由布院駅前バスセンターまで直通便が出ています)
  • 観光特急(ゆふいんの森など): 約1時間強(一度大分駅を経由するルートになるため、バスや車より少し時間がかかる場合があります)

山道を通るルートですが、道路はきれいに整備されているので運転もしやすいですよ。

ただし、冬場(特に12月〜2月)は標高の高い場所で路面凍結や積雪の可能性があります。

ノーマルタイヤでは危険な日もあるので、この時期にレンタカーを利用する場合は、必ずタイヤチェーンやスタッドレスタイヤの準備をしておくか、バス移動を選択するのが安全です。

別府温泉と湯布院温泉の移動手段:一番おすすめは?

おすすめ

個人的に一番おすすめな移動手段は「レンタカー」です。

なぜなら、別府と湯布院を結ぶルートの途中には、見逃せない立ち寄りスポットがたくさんあるからです。

参考

例えば、由布岳の絶景を一望できる「狭霧台(さぎりだい)」という展望スポットや、森の中にひっそりと佇む隠れ家的なカフェ、大分名産の竹細工を扱うギャラリーなどが点在しています。

車があれば、気になった場所にふらっと立ち寄りながら自分のペースで移動できるので、旅の自由度が格段に上がります。

ポイント

もし運転免許がない場合や、運転に自信がない場合は、「路線バス(亀の井バス)」が非常に便利です。

「観光快速ゆふりん」などのバスが、別府駅と由布院駅、そして鉄輪温泉などを結んでおり、1時間に1〜2本程度運行しています。

予約なしで乗れる気軽さがありますし、車窓から由布岳の雄大な景色をぼーっと眺めていると、あっという間に着いちゃいますよ。

注意ポイント

博多から湯布院へ向かう人気の観光列車「特急ゆふいんの森号」は、列車自体を楽しむには最高ですが、別府~湯布院間の移動手段として使うには、運行本数が少なく、ルート的にも大分駅経由で遠回りになることがあります。単純な移動だけを考えるならバスか車が早いです。時刻表をよく確認してくださいね。

別府と湯布院の観光モデルコース:1泊2日ゴールデンルート

「せっかくなら両方満喫したい!」という欲張りなあなたへ、私が自信を持っておすすめする1泊2日のゴールデンルートをご提案します。

初めての方でも無理なく回れて、両方の魅力を余すところなく味わえるプランですよ。

【1日目:別府でエネルギーチャージ!アクティブ旅】

午前:大分空港または別府駅に到着。まずは別府観光の王道**「地獄めぐり」**へGO!海地獄のコバルトブルーやかまど地獄のパフォーマンスを見学。

ランチ:鉄輪温泉で名物**「地獄蒸し」**を体験。自分で食材を蒸す楽しさは格別です。

午後:「別府ロープウェイ」で鶴見岳山頂へ。別府湾を一望する絶景を楽しんだ後は、明礬(みょうばん)温泉で珍しい「泥湯」に挑戦してみるのもアリ。

**宿泊:**別府温泉の宿にチェックイン。**この夜からプチ湯治を開始!**砂湯体験や外湯巡りを堪能して、夜は賑やかな街へ繰り出し、美味しい魚とお酒で乾杯!

【2日目:湯布院で心のリセット!癒やし旅】

午前:バスまたはレンタカーで湯布院へ移動(約50分)。途中の**「狭霧台」**で由布岳をバックに記念撮影をお忘れなく。

散策:湯布院に到着したら、メインストリート「湯の坪街道」を食べ歩き&お土産探し。**「金鱗湖」**の周りをゆっくり一周お散歩してマイナスイオンを浴びましょう。

ランチ:おしゃれな古民家カフェや、ちょっと贅沢な「豊後牛まぶし」ランチ。

午後:「ステンドグラス美術館」や「COMICO ART MUSEUM」でアートに触れたり、日帰り温泉で汗を流したりしてから帰路へ。

この「別府スタート→湯布院ゴール」の順番をおすすめする理由は、活気ある別府で思いっきり遊んでから、落ち着いた湯布院でゆっくり癒やされるという流れが、旅の締めくくりとして最高に心地よいからです。

帰りの移動に向けてリラックスモードに切り替えられますよ。

別府に行くならどの地獄に行くべき?「美味しいとこ取り」おすすめ3選

別府観光のハイライトである「地獄めぐり」は、国の名勝にも指定されている場所を含め全部で7箇所(海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄、鬼石坊主地獄、鬼山地獄、かまど地獄)あります。

共通観覧券を買って全て回るのが理想ですが、所要時間は2時間半〜3時間ほどかかります。「時間がなくて全部は回れない!」「美味しいとこ取りしたい!」という方も多いですよね。

そんな時は、以下の3つに絞るのがおすすめです。

  1. 海地獄(うみじごく):
    国指定名勝。コバルトブルーの湯が美しく、地獄めぐりの中で最大の規模を誇ります。広くて手入れされた庭園も美しく、足湯やお土産ショップも充実しているので、「まずはここに行けば間違いありません」と言える鉄板スポットです。インスタ映えも抜群です。
  2. 血の池地獄(ちのいけじごく):
    こちらも国指定名勝。その名の通り、酸化鉄を含んだ真っ赤な熱泥が煮えたぎる様子はインパクト大!日本最古の天然地獄としても有名です。海地獄の「青」とは対照的な「赤」の色合いを楽しめ、地獄めぐりの奥深さを感じられます。ここでしか買えない「血の池軟膏」もお土産に人気です。
  3. かまど地獄:
    1か所でいろんな種類の地獄(泥地獄、ブルーの地獄、熱湯地獄など)を一度に見られる、いわば「地獄のダイジェスト版」みたいな場所です。ここが面白いのは、スタッフさんによる実演パフォーマンス。タバコの煙を吹きかけると蒸気の量が一気に増える実験などを見せてくれて、会場全体が盛り上がります。飲む温泉や足湯もあり、満足度が非常に高いです

この3つを押さえておけば、地獄めぐりの醍醐味は十分味わえます。

共通観覧券を買うか迷ったら、まずは一番大きな海地獄に行ってみて、時間と相談しながら他を回るか決めるのも賢い方法ですね。

最終まとめ:別府温泉と湯布院を楽しむために

ここまで、別府温泉と湯布院の違いや楽しみ方について、詳しくご紹介してきました。

「湯けむりと活気の別府」と「霧とアートの湯布院」。全く異なる個性を持つこの2つの温泉地は、車でわずか40分ほどの距離にありながら、それぞれが唯一無二の魅力を持っています。

どちらか一つを選ぶのももちろん良いですが、せっかく九州まで足を運ぶなら、両方を巡って「動」と「静」のコントラストを肌で感じてみるのが一番の贅沢ではないでしょうか。

別府で地球のエネルギーを感じて心身をデトックスし、湯布院で心の洗濯をして癒やされる。

そんな欲張りな旅が実現できるのが、このエリアの最大の魅力です。

ぜひ今回の記事を参考に、あなただけの素敵な温泉旅行プランを立ててみてくださいね。

きっと、心も体もぽかぽかになる最高の旅になりますよ!

※記事内の情報は執筆時点のものです。営業時間や料金、運行状況などは変更になる場合がありますので、ご旅行前に必ず公式サイト等で最新情報をご確認ください。

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